スニーカーの誕生から50年以上の時を経ても、老若男女から変わらず愛されている名作スニーカー「adidas Stan Smith(アディダス スタンスミス)」。
そんなスタンスミスに2023年、ユニークな要素をプラスし、アディダスが新たなモデルとして投入してきた挑戦的な一足が「adidas Stan Smith Crepe(アディダス スタンスミス クレープ)」だ。
今回は「アディダス スタンスミス クレープ」を実際に着用してわかった履き心地やサイズ感、おすすめのメンズコーデと合わせてレビュー!
目次
adidas「Stan Smith」とは?
1964年にテニスシューズとして、フランスのテニスプレイヤー「ロバート・ハイレット」と共に開発された「アディダス ロバート・ハイレット(現在のスタンスミス)」。
テニスシューズ史上初となるレザーを採用したアッパーに、パンチング加工で表現されたスリーストライプス、そしてオールホワイトのカラーが特徴的な一足として誕生。
キャンバス地が一般的だった時代にレザーを採用するという革新的一手は大きな話題を呼び、発売されるや否や最高のテニスシューズとして名をはせることに。
1971年にロバート・ハイレットがテニス界から引退すると、アディダスはこの最高の一足を売り出す新たなテニスプレイヤーとしてアメリカ人プレイヤー「スタン・スミス」と独占契約を締結。
8年後、「アディダス ロバート・ハイレット」はスタン・スミスの名にちなんだ「アディダス スタンスミス」へと改名。
そしてテニスシューズとしての役目を終えた後は、舞台をテニスコートからストリートへと移す。
スタンスミスはストリートファッションやヒップホップカルチャーなどと結びつき、ラフ・スモンズ、ステラ・マッカートニー、ファレル・ウィリアムスらとのコラボモデルのベースとして選ばれるなどファッションアイテムとしての地位を確立。
誕生から50年以上が経った今も変わらず、ファッションアイテムとして、定番スニーカーの1つとして、愛されている。
adidas「Stan Smith Crepe IH0027」をレビュー!
アディダスが誇る定番モデルに、ユニークな要素を加えた挑戦的な一足「adidas Stan Smith Crepe(アディダス スタンスミス クレープ)」。
どこがオリジナルのスタンスミスと違うのか?
ディテールを見ていこう!
商品名 | adidas Stan Smith Crepe |
カラー | Bronze Strata/Preloved Brown/Bronze Strata |
スタイルコード | IH0027 |
価格 | 19,800円 |
発売日 | 2023年7月1日 |
ソール
今作の最大の特徴にして、オリジナルのスタンスミスと最も大きな違いとなるのが「クレープソール」だ。
海外では最高のアップデートの1つとも呼ばれるこのソールは、通常のスタンスミスにはないコントラスト――視覚的な効果を与えると共に、オリジナルとは異なる軽量かつ柔らかな履き心地をプラス。
またリサイクル素材を使うなどアディダスが取り組んでいるサステナブルな要素も加わっている。
アッパー
テニスシューズ界に旋風を巻き起こす要因となり、スタンスミスの象徴的な要素の1つがオールレザーのアッパー。
しかし今作「adidas Stan Smith Crepe(アディダス スタンスミス クレープ)」はアッパーの素材にレザーではなく、「毛足の短いスエード素材」を採用している。
毛足の短い上質なスエードアッパーはオールレザーのスタンスミスに引けを取らない上品さで、ブラウンカラーのアッパーはクレープソールとの相性も抜群だ!
また素材は変わろうともスタンスミスの特徴的なパンチング加工で表現されたスリーストライプスのデザインは不変。
ただシュータンはお馴染みのスタン・スミスの顔ではなく、スタンスミスの筆記体ロゴとなっている。
ヒールにはアディダスお馴染みのトレフォイルロゴとStan Smithのロゴをデボス加工で再現。
ライニングとインソールはレザー仕様となっている。
特別仕様のボックス
特別なのはデザインとカラーだけではない。
なんとボックスも特別仕様となっているのだ。
一見、ブルーを基調とし、ホワイトのスリーストライプスとトレフォイルロゴをあしらった通常のボックスに見える。
しかし開けてみると……
左右一足ずつきちんと綺麗に収納できるようになっているのだ!
スニーカーのデザインは言うまでもないが、ボックスも本当に素敵で、今作を買おうと決意する要因の1つともなった。
アディダス「スタンスミス クレープソール」の履き心地
「スタンスミス クレープ」に興味がある人にとってサイズ感と共に最も気になることと言えば「履き心地」だろう。
なぜならスタンスミス クレープはオリジナルとは異なるソール――クレープソールを採用しているのだから。
結論から言うと「スタンスミス クレープの履き心地はGOOD!」。
クレープソールならではのクッション性に優れた柔らかな履き心地が心地良く、クラシックなスニーカーにありがちな足にダイレクトに衝撃が跳ね返ってくるということはない。
また「スタンスミス クレープ」はアッパーのスエードも硬すぎず柔らかすぎず、ソールと共に足に優しい履き心地に貢献している。
ただし!クレープソールは普通のスニーカーのアウトソールのように溝が彫られていないので、濡れた凹凸の少ない場所だと滑りやすくなるので要注意!
アディダス「スタンスミス クレープ」のサイズ感
履き心地と共に「スタンスミス クレープ」に興味がある人にとって最も気になることと言えば「サイズ感」だろう。
結論から言うと「ハーフサイズからワンサイズアップがお勧め」だ!
なぜならアディダスのスニーカーはサイズ表記よりもやや余裕を感じることが個人的には多いのだが、今作はいつもと同じサイズを選ぶと足長に窮屈さに感じたから。
まぁ今作はアッパーがスエードになっているため、履いているうちに伸びる――馴染んでくるとは思うが、筆者は余裕がある方が好きなので、ハーフサイズアップすることを選んだ。
アディダス「スタンスミス クレープ」ののレビューまとめ
実際に「アディダス スタンスミス クレープ」を履いてわかった「良かったところ」と「悪かったところ」。
- デザインと配色
- 履き心地
今作を象徴するデザインとなるクレープソールとブラウンのスエードの相性が最高!
またデザイン重視で購入したため、履き心地には特別期待していなかったが、クレープソールとスエードアッパーがもたらす柔らかい履き心地が良かった!
- 汚れる
- 滑る
デザインも履き心地も最高な「アディダス スタンスミス クレープ」だが、クレープソールの宿命というか……やはり汚れやすい。
またソールに凹凸が少ないため雨の日や雪の日など地面が濡れる日は滑りやすくなるのが難点。
スエードアッパーであることを考えると雨の日や雪の日にこのスニーカーを選ぶ人は少ないだろうが。