2010年代後半~、世界中でスニーカーブームが起こり、日本でも多くの人が年に数足、数十足のスニーカーを手にするようになった時代。
スニーカーはただ履くためのものではなく、多くの人にとってファッションアイテムとして見せるアイテムへと変貌。
それに伴い、スニーカーをキレイに保つためのアイテムも数多くリリースされるようになっている。
ただ様々なメーカーの色々なスニーカークリーニング用アイテムを選べるようになった一方、どのメーカーのどんなアイテムを選べばいいのかわからないという声も少なくない。
今回はそんなスニーカークリーニング用アイテムの人気ブランド「JASON MARKK(ジェイソンマーク)」からリリースされているスニーカークリーニング用ブラシの種類と違い、使い方をレビュー!
目次
ジェイソンマーク「ブラシ」の種類
2007年にJason Mark Angsuvarn(ジェイソンマーク アンガス)によってロサンゼルスで設立されたシューケアブランド「JASON MARKK(ジェイソンマーク)」。
ブランドを代表する生分解性のソリューション「プレミアム シュークリーナー」を始め、シューケア用アイテムを多数展開。
アイテムは世界中のスニーカーショップやセレクトショップで取り扱われ、レミアムシューケアにおいて世界で最も信頼されているブランドとなっている。
そんなJASON MARKK(ジェイソンマーク)からはスニーカークリーニング用ブラシとして3種類の異なる特徴を持ったブラシがリリースされている。
種類
- STANDARD CLEANING BRUSH(スタンダード クリーンニング ブラシ)
- PREMIUM CLEANING BRUSH(プレミアム クリーニング ブラシ)
- PREMIUM SUEDE CLEANING KIT(スエード専用ブラシ)
ではそんなジェイソンマークの基本となる3種類のブラシのディテールを見ていこう。
ジェイソンマーク「スタンダード クリーンニング ブラシ」
まずは「STANDARD CLEANING BRUSH(スタンダード クリーンニング ブラシ)」の特徴をチェックしていこう。
持ち手(グリップ)の素材とサイズ
ジェイソンマーク「スタンダード クリーンニング ブラシ」の持ち手(グリップ)部分は「木製」。
オークっぽい明るいカラーのグリップだ。
右下には「jason markk®」の吹き出しのようなロゴが入っており、ジェイソンマーク製であることを示すと共に所有感を満たしてくれるような仕様となっている。
そんなグリップのサイズは「約3.1×9.35×2.0cm」。
サイズ | |
縦(短い辺) | 約3.1cm |
横(長い辺) | 約9.35cm |
高さ | 約2.0cm |
毛の種類・長さ・硬さ
ジェイソンマーク「スタンダード クリーンニング ブラシ」の毛の部分には「合成繊維毛」が採用されている。
毛の長さは約2.8cm程度。
持ち手部分よりも若干長い設定となっている。
ジェイソンマーク「プレミアム クリーニング ブラシ」
続いてもう1つのブラシ「PREMIUM CLEANING BRUSH(プレミアム クリーニング ブラシ)」。
PREMIUM(=特別な品質)の名の通り、グリップ部、ブラシ部に拘りの素材、デザインを採用したアイテムとなっている。
持ち手(グリップ)の素材とサイズ
ジェイソンマーク「プレミアム クリーニング ブラシ」の持ち手(グリップ)部分はウォールナット(クルミの木)を採用した手作りの木製グリップ。
グリップ左側には「JASON MARKK®」のロゴの焼印が入っている。
サイズは「約3.1×9.35×2.0cm」。
サイズ | |
縦(短い辺) | 約3.1cm |
横(長い辺) | 約9.35cm |
高さ | 約2.0cm |
毛の種類・長さ・硬さ
「プレミアム クリーニング ブラシ」の毛の部分には「豚毛」が採用されている。
毛の長さは約2.2cm。
ジェイソンマーク「プレミアム スエード クリーニングキット」
最後に「PREMIUM SUEDE CLEANING KIT(プレミアム スエード クリーニングキット)」。
このブラシセットは名前の通り、スエードを扱うことに特化したキットだ。
持ち手(グリップ)の素材とサイズ
ジェイソンマーク「プレミアム スエード クリーニングキット」のスエード専用ブラシの持ち手(グリップ)部分はピーチウッド(ブナ)を採用した手作りの木製グリップ。
グリップの持ち手部分にJASON MARKK®のロゴが入っている。
サイズ | |
縦(長い方) | 約15cm |
横(短い辺) | 約1.5cm |
高さ | 約1.0cm |
毛の種類・長さ・硬さ
「プレミアム スエード クリーニングキット」の毛の部分には「馬毛」が採用されている。
長さは約1.5cm。
では3種類のブラシの違いを並べて見てみよう。
ジェイソンマーク「スタンダードブラシとプレミアムブラシ、スエード専用ブラシ」の違い
ジェイソンマークからリリースされている3種類のスニーカークリーニング用ブラシの違い。
それは「グリップの素材とデザイン、毛の種類」だ。
グリップの違い
「スタンダードブラシとプレミアムブラシ」のグリップはサイズ・形状はほぼ同じ。
しかしながらグリップのカラー、ロゴデザイン、質感が異なるものとなっている。
デザイン面を比べるとポップなロゴと明るいカラーの「スタンダードブラシ」はややチープな印象を受け、プレミアムブラシの方が高級感……という程のものでもないが、所有感を満たしてくれそうなグリップとなっている。
手に取ってみるとどちらも手に馴染む感じだが、プレミアムブラシの方がやや滑らかな手触りで、スタンダードブラシには若干だが凹凸を感じる。
とはいえ大きな差はない。
サイズ的にはどちらも握ったときに少し小さく感じるサイズ感(筆者の手は大きい方ではない)
しかし実際にスニーカーを洗うときには細かく調整することができるので、この小さく感じるサイズは悪くはない。
また持ち運びする人にとっては逆にこのコンパクトさは便利だろう。
そして上記2つとは一線を画す仕様のスエード専用ブラシ。
グリップは少し大きな歯ブラシのような形状となっている。
グリップ真ん中あたりにくびれが設けられており、グリップを持つ際に親指と人差し指を置くのにちょうどいい。
ただこちらもコンパクト――他の2つのグリップよりも更に小さなサイズ感になっており、あまり持ちやすいとは思えなかった。
毛の違い
スタンダードブラシ、プレミアムブラシ、スエード専用ブラシの3つのブラシの違い、2つ目にして最大の違いとなるのが採用されている「毛」だ。
スタンダードブラシ | プレミアムブラシ | スエード専用ブラシ | |
毛の種類 | 合成繊維毛 | 豚毛 | 馬毛 |
毛の長さ | 2.8cm | 2.2cm | 1.5cm |
スタンダードブラシの毛は「合成繊維毛」が採用されており、硬くて丈夫という謳い文句通り、毛は硬く、デッキブラシを彷彿とさせるものとなっている。
対してプレミアムブラシは「豚毛」――柔らかい天然豚毛。
ただ「柔らかい」という文字が抱かせる印象よりは硬さがあり、しっかりとしている。
とはいえデッキブラシライクな見た目と硬さを持っていた「スタンダート クリーニング ブラシ」よりも柔らかい。
そしてスエード専用ブラシはデリケートな素材へのアプローチを考えた柔らかい「馬毛」。
柔らかいと評されているプレミアムブラシの豚毛よりも更に柔らかい毛となっている。
では3種類のブラシの使い分けを見ていこう。
ジェイソンマーク「ブラシ」の使い方と使い分け
スタンダード クリーンニング ブラシ
商品名に”スタンダード(標準・基準)”と入っている「STANDARD CLEANING BRUSH(スタンダード クリーンニング ブラシ)」。
名前のイメージ的には何かに特化しているわけではなく、幅広くいろいろな素材に使えそうなイメージを抱くのではないだろうか。
しかしレザーやスエードなどデリケートな素材に使用するのはオススメしない。
なぜなら上述したように「スタンダード クリーンニング ブラシ」の合成繊維毛は硬いからだ。
ではどこに使えばいいのか?
答えは「ソール――ミッドソールやアウトソール」。
硬いソールに、スタンダードブラシの合成繊維毛の硬さはもってこいの硬さと言える。
プレミアム クリーニング ブラシ
対して柔らかい豚毛が採用された「PREMIUM CLEANING BRUSH(プレミアム クリーニング ブラシ)」。
こちらはスタンダードブラシでは気を遣うような「スエードやヌバックなどのデリケートな素材」の洗浄などにオススメのブラシとなっている。
実際にジェイソンマーク公式でもスエード、ヌバックの他、キャンバスやコットン、メッシュ、ニット素材などにも効果的であるとされている。
プレミアム スエード クリーニングキット
そしてスエード専用となる「PREMIUM SUEDE CLEANING KIT(プレミアム スエード クリーニングキット)のブラシ」。
こちらもデリケートな素材となるスエードやヌバックに適したブラシとなる。
それなら「プレミアムクリーニングブラシ」はいらないのか?
そうではない。
なぜならこの2つには異なる使い方、使い分けをすることができるからだ。
スエード素材のスニーカーをクリーニングする際、まず「プレミアム スエード クリーニングキット」で素材表面に付着した汚れ等を除去。
そしてソリューションを使ってスニーカーを洗うのだが、このときに「プレミアム クリーニング ブラシ」を使い方、使い分けとなる!
つまりアッパーには「プレミアムブラシ」と「スエード専用ブラシ」を使い分け、ソールには「スタンダードブラシ」と使い分けるのがオススメだ。
また素材の違いだけでなく、やはり地面直接触れている、地面に近い場所にあるソールに使うブラシとアッパーに使うブラシは分けたいものでもある。