発売時には争奪戦が繰り広げられるほどの人気を誇り、(販売する)多くのショップで抽選販売という形がとられている「NIKE SB DUNK Low(ナイキSB ダンク ロー)」。
2020年2月に発売された(2023年11月13日~に待望の再販)今作「NIKE SB DUNK LOW Wheat BQ6817-204(ナイキSB ダンク ロー ”ウィート”)」も多くのショップで抽選販売となっていた。
筆者は奇跡的にスケートショップの抽選に当たり、手に入れることができた。
そんな筆者にとって唯一無二のダンクSBとなる「NIKE SB DUNK LOW Wheat BQ6817-204(ナイキSB ダンク ロー ”ウィート”)」。
実際に手に取ってみて、着用してみてわかった素材感、カラー、サイズ感、履き心地をレビュー!
- ダンクSB ウィートの実物の素材感を知りたい
- ダンクSB ウィートの実物のカラーを知りたい
- サイズ感を知りたい
- 履き心地を知りたい
目次
「NIKE SB DUNK LOW Wheat BQ6817-204」をレビュー!
かつて……また現在、ナイキのスケートボード用ブランド「NIKE SB(ナイキ スケートボーディング)」ブランドを牽引し、一時はキングオブスニーカー「ナイキ エアジョーダン1」と並んで入手困難となっていたスニーカー「NIKE SB DUNK Low(ナイキSB ダンク ロー)」。
1985年にバスケットボールシューズとして生まれ、後にサンディ・ボーデッカーの英断によってスケートボードシューズへと変貌を遂げた一足だ。
そんなナイキ SB ダンクの中で秋冬シーズンに最高の一足だと個人的に感じているのが「NIKE SB DUNK LOW Wheat BQ6817-204(ナイキSB ダンク ロー ”ウィート”)」だ。
ボックスは紫色にナイキSBの白いロゴが映える普通のボックス。
商品名 | NIKE SB DUNK LOW ”Wheat” |
カラー | WHEAT/WHEAT-BAROQUE BROWN-GUM |
スタイルコード | BQ6817-204 |
価格 | 11,000円(+税)、14,000円(+税) |
発売日 | 2020年2月6日、2023年11月13日~18日 |
ではディテールを見ていこう。
NIKE SB DUNK LOW Wheatのアッパー
「NIKE SB DUNK LOW Wheat BQ6817-204(ナイキSB ダンク ロー ”ウィート”)」のアッパーのメインマテリアルには、滑らかながらマテリアルの特性といえる起毛感を感じさせるスエードを採用。
この滑らかながらも少しの荒さも感じさせるスエードを見ると、レザーのダンクSBも好きだけど、やはりダンクSBはスエードだなという気持ちにさせられる。
メインカラーには今作を象徴するカラーとなる”ウィート”を配色。
シュータン、ライニングにはスエードではなく、メッシュ素材が採用され、カラーもウィートよりも若干濃いキャラメルのようなカラーが配色されている。
シュータンはナイキSBブランド、スケートボーディング仕様のダンクということもあり、オリジナルのダンクよりも肉厚な通称「厚タン」仕様となっている。
またライニングもやや肉厚で弾力を感じさせる。
シュータンのラベルにはNIKE SBのロゴを採用。
インソールもオリジナルのダンクとは違い、単品販売を希望する声が出るほど評価の高い「Zoom Air(ズームエア)が搭載されたインソール」が採用されている。
ヒールにはNIKEのロゴが、シュータンのNIKE SBのロゴと共にチョコレートを彷彿とさせるようなバロックブラウンカラーで刺繍されている。
シュータン、ライニングと同じくキャラメルのようなカラーが採用されたシューレースは、平紐よりもボリューム感のあるオーバルタイプのシューレースが用いられている。
またシューレースはミッドソールに採用されているバロックブラウンライクな濃いブラウンのものが替え紐として付属している。
そんなオーバルタイプのシューレース、肉厚のシュータン、ライニングによって、オリジナルのダンクよりもボリューム感を抱かせる一足となっている。
NIKE SB DUNK LOW Wheatのソール
ウィートをまとったアッパーに対して、ミッドソールにはチョコレートのような濃厚なバロックブラウンを配色。
アウトソールにはみんな大好きガムソールが採用されている。
もう完璧と言ってもいい配色ではないだろうか?
ミッドソールがアッパーと同色であれば印象がぼやけただろうし、白であれば軽い印象になっていただろう。
もう1度言うければ完璧と言っていい配色ではないだろうか?
「NIKE SB DUNK LOW Wheat BQ6817-204(ナイキSB ダンク ロー ”ウィート”)」はコラボモデルのような凝ったデザインではないが、個人的にはダンクSBの中でもトップクラスの美色の一足に仕上がっていると思う。
秋冬のコーデに最高のカラーの一足
紅葉に染まる秋と相性抜群のアースカラーをまとった「NIKE SB DUNK LOW Wheat BQ6817-204(ナイキSB ダンク ロー ”ウィート”)」。
そんな秋だけでなく、ブラックや(ダーク)ネイビーなどダークカラーがメインとなり、重くなりがちな冬のコーデに暖かみとアクセントをプラスしてくれる一足だ。
またメインマテリアルに採用されているスエードも、通年履けるマテリアルではあるものの、どちらかというと秋冬シーズンに相性の良いマテリアルである点も秋冬コーデにGOOD!
ナイキSB ダンク ロー ウィートのサイズ感
「NIKE SB DUNK LOW Wheat BQ6817-204(ナイキSB ダンク ロー ”ウィート”)」のサイズ感だが、同サイズのオリジナルのダンクやエアフォース1 ローに比べるとフィット感を強く感じさせる。
なぜなら今作はシュータンに通常のシュータンよりも厚さ、ボリュームのある厚タンと呼ばれるシュータンと厚みのあるライニングが採用されているから。
ではサイズを上げるべきか?
強いフィット感が苦手な人やエアフォース1 ローをジャストサイズで履いている人ならハーフサイズ~アップしても良いかもしれない。
ナイキSB ダンク ロー ウィートの履き心地
履き心地 | ★★★★☆ |
軽さ | ★★★☆☆ |
グリップ力 | ★★★★☆ |
エアフォース1よりも後発でありながら、エアユニットが搭載されていない「ナイキ ダンク」。
それ故に履き心地が良いとは言えず……個人的にはナイキのスニーカーの中では悪い部類に入るかなと思う。
しかし今作「ナイキSB ダンク ロー ウィート」はそんなダンクをスケートボード仕様へとリファインしたモデル。
オリジナルのダンクにはない足首や足裏へのサポートがなされたモデルとなっている。
実際に履いてみるとわかるが、肉厚のシュータンとライニングが足首周りを包み込み、フィット感を高め、ズームエアを搭載したインソールが「レンガの上を歩いているようだ」とさえ言われるダンクよりも快適――硬いがクッション性を感じさせる履き心地を実現している。
重さは「390g」と軽くはないが、不満を覚えるような重さでもない。
ランニングやトレッキング、長距離を歩くのには向いていないが、街履きには十分な履き心地を備えた一足となっている。
「NIKE SB DUNK LOW Wheat BQ6817-204」のレビューまとめ
「NIKE SB DUNK LOW Wheat BQ6817-204」を実際に履いてみてわかった「良かったところ」と「良くなかったところ」。
- デザインとカラー
個人的にファッションアイテムとしてのスニーカーに求めるのは「好みのデザインとカラー」。
今作を購入した理由も当然それ!
滑らかさとスエードならではの荒さのあるマテリアルと今作を象徴するカラーであり、大好きなカラーとなるウィートのコンビネーションが秀逸なアッパー。
バロックブラウンのミッドソールとガムソールのアウトソール。
そしてダンクSBならではのボリューム感。
全てが最高という他ない。
- 入手性
スニーカーブーム真っ只中だった2020年の発売時は言うまでもなく、2023年の再販時――スニーカーブームに陰りが見えていたときでさえも、買えないという点。
今作はプロスケーターをはじめとした有名人やショップなどとのコラボモデルではなく、超レアスニーカーというわけでもないのに、手軽には購入できないのだ。
筆者は多くの人が買えたっぽい(SNKRSの)再販分でさえも外れたというね……。
……と、この記事を書いていて恐ろしい事実に気づく。
実は筆者の所有しているものは2023年11月の再販分ではなく、2020年2月に購入したもの。
これ以降もスケートショップの抽選に数え切れないほど応募しているのだが、一足も当たっていないっ……!
つまり3年以上当たっていないのだ……(当然ながら2023年11月にリリースされたタイトブースコラボのダンクSBも外れた)。
この入手性の悪さこそが唯一の不満点だ。